2025年9月1日(月)『志道館学舎』が開園します!
『文武一道塾志道館@四ッ谷』 創設からもうすぐ12年の月日が経とうとしています。
この12年間、多くの子ども達との出会いを通して、柔道の教育的価値の高さを日々実感する中で、私の中に一つの志が生まれました。
それは、「柔道を幼児教育に取り入れること」です。
柔道の教育的価値とは何か?私は大きく3つあると考えています。
①「受身」がある
柔道には「受身」があります。
「受身」とは、相手に投げられた時に、自分の身を守る技術です。
「受身」を習得すると、柔道以外のスポーツや日常生活に転倒した時などに役立ちます。
これは、現代風にいうと「レジリエンス」を体現したものだと感じています。
人生には、負けることや失敗することが付き物です。
大事なのは“負けないこと”ではなくて、“負けても立ち上がる”ことです。
「上手に負けること(致命傷を負わないこと)」が肝要です。
柔道の「受身」を幼少期から体に沁み込ませることで、生涯に渡り
自分の身を守るライフスキルを習得するだけでなく、上手に負ける方法を実生活に活かすことができます。
②「痛み」を知る
柔道修行には「痛み」が付き物です。
相手に投げられた時に上手に受身を取れたとししても、手の平や体の部位には「痛み」が伴います。
相手に抑え込まれた時などは、相手の圧を全身に感じます。
身体的に自分の「痛み」を知ることは、とても大切なことだと思います。
なぜなら、「痛み」を知らない人は、他者の「痛み」を想像することができないからです。
自分の「痛み」を知ることで、思いやりのある人に育って欲しいと思います。
③「自制心」が芽生える
柔道は至近距離で相手と組み合う武道です。
こんなに間合い(相手との距離)が近い武道はありません。
ですので、柔道は相手に応じて力を加減する必要があります。
例えば、自分より実力が格下であったり体が小さい相手には、力を緩め、自分より実力が格上で体の大きな相手には真っ向勝負で向かっていく。柔道修行を通して、力の加減を覚えることは、「自制心」の芽生えにも繋がります。
日本ではなぜか、日本の教育はダメで、海外の教育は素晴らしいと、賞賛する文化があります。
ここに疑問,違和感があるのは私だけでしょうか。
敗戦国故の欧米コンプレックスなんでしょうか。
日本の教育にも課題はたくさんあることは事実だと思いますが、私は日本の教育にも素晴らしいところがたくさんあると考えています。
嘉納治五郎という一人の日本人によってつくられた柔道を通して、子どもたちの丈夫な体,豊かな心を育み、自分の幸せだけではなく、他者や社会全体の幸せに思いを向けられる、そんな大人になって欲しいと思います。
9月1日の開園までに、やらなければいけないことは山積みですが、たくさんの子どもたちとの出会いを楽しみにしながら、準備を進めていきます。
株式会社志道館 代表取締役
志道館学舎 代表
坂東真夕子

























